失敗しないための歯科選び
インプラント費用

インプラント費用

インプラントの費用は、インプラントの埋入本数、使用する素材、手術方法、医師の技術レベル、医療設備などによって変わってきますが、基本的な治療費総額の目安は１本あたり30万〜60万円くらいです。

ただ、失っている歯の本数が増えると、１本あたりの治療単価は下がります。
例えば歯が10本無い場合、インプラント義歯は10本分出来上がりますが、骨に埋めるインプラント体はそれより少ない本数となる事が多く、1本分に含まれる検査費用等も2本目以降加算されないので、欠損歯1本あたりの単価は1本だけの治療より下がるのです。

インプラント費用の内訳

インプラントの費用で基本費用の他にかかる費用としては、インプラントを埋入する場所に十分な骨や歯肉が無い場合に、移植や再生治療が必要になる事があります。また、ＣＴ検査や恐怖心が強い方向けの麻酔等の費用は、インプラント治療費用の他にかかる場合と、インプラント治療費用の中に全て含まれている場合とがあり、各医院によって異なります。

安さだけで医院を決めるリスク

インプラント治療は自由診療で、費用の設定は各医院で異なるため、新規の患者さんを獲得しようと、非常に安い価格で目を引く広告を行う医院が増えました。
では、医療の世界で必要以上の安さのアピールというのは、何を意味するのでしょうか？

インプラントのメーカーは世界中に100社近くあり、中には価格は安くても多くの問題があるインプラントや、製造中止になったインプラントもあります。
逆に長年の実績があるブローネマルクインプラントは、他のインプラントより高額です。
その他、医院の設備、経験豊富な医師やスタッフ、精密な検査、患者さん一人一人にかける時間などを考えると、どうしてもある一定の経費はかかるはずで、あまりにも安い設定をしている場合は、上記のどれかのコストを削っている恐れがあります。

また、インプラント本体のみの価格を大きく表示し、インプラント治療に必要なその他の費用を含まないため一見安く見えますが、治療後の総額は高額になるというケースもあります。高い技術と安心できる設備があって評判が良い医院は、口コミ等でも患者さんは来るので、必要以上に費用の安さで集患する必要はありません。

インプラントは、信頼度の高い医院できちんとした治療を受ければ何十年も使用できる実績のあるものであり、医院選びの結果によっては失敗のリスクが大きく増大するものなので、「安さだけで決めてしまった」と後悔する事がないよう、様々な条件を考慮して慎重に医院選びをしてからインプラント治療を受ける必要があります。

インプラントと医療費控除

医療費控除とは、自分自身や生計を同じくする親族の1年間（1月1日〜12月31日）に支払った合計医療費が10万円（所得200万円以下の人は総所得金額等5%の金額）以上の場合、総所得金額に応じて所得税が減額される制度です。

インプラントの治療費は医療費控除の対象となりますので、確定申告の際に領収書を添えて申告して下さい。
※医療費控除の詳細については、国税庁のホームページでご確認いただけます。