インプラントを知る
インプラントとは?
歯を失うことによる影響
歯を1本でもなくすと、見た目の影響だけでは無く、はっきりしゃべれなくなったり、噛み合わせが合わなくなる事による不定愁訴に悩まされる方もいます。
また、歯の上の部分(歯冠)を顎骨にしっかり固定する役目を果たす歯根を失ったまま放置すると、周りの骨は徐々にやせ細り、残った健康な歯が移動してきて、やがて噛めなくなる恐れもでてきます。
歯冠を元通りにするにはいくつかの方法がありますが、歯全体、つまり歯冠と歯根、両方の機能を回復する事を目的とした治療法が、歯科インプラント治療なのです。
インプラントとは?
インプラントとは、歯科では主に様々な原因で失ってしまった天然歯の代替として使用する人工歯根、またはその人工歯根を埋め込む事を指します。
インプラント治療は、顎の骨にネジの様な形状をした人工歯根を埋入し、その上に人工の歯を固定させる事により、天然歯と見分けがつかない審美性に優れた見た目と、咀嚼能力を回復し、歯根を失った周囲の顎骨が痩せるのを予防する治療法です。
インプラントの構造
インプラントは『フィクスチャー』『アバットメント』『上部構造』の3つのパーツで構成されています。それぞれは互いにネジで連結されます。
フィクスチャー・ 人工歯根 |
アバットメント・ 支台 |
上部構造物・ インプラント義歯 |
『フィクスチャー』はあごの骨と結合して歯根の役目を果たすチタン製の部品で、ネジのような形をしています。歯間を切り開いて顎の骨にそのフィクスチャーを埋め込み歯間を縫合します。その状態で下顎なら3〜4ヶ月、上顎なら6〜7ヶ月待ちます。
そして、しっかりと骨と結合してから、再び歯肉を切り開き、フィクスチャーに『アバットメント』をネジで固定します。
アバットメントは上部構造を直接支える人工歯根の一部です。そして型どりをして上部構造である『義歯』を固定します。
※上記の手順は、インプラント治療の中で最もスタンダードで、様々な症例に適応できる、2回法の手術方法です。