インプラント手術について
麻酔と痛みについて

痛みについて

インプラント手術では、口の中への局所麻酔（一般の歯科治療で歯を削る時に使用する注射麻酔と同じ）が必要です。 痛みを防ぐ目的でも使用しますが、局所麻酔薬の中に血管を収縮する作用が含まれており、出血を少なくし、手術をスムーズに進めることが出来ます。

静脈内鎮静法の時も、局所麻酔を併用します。

静脈内鎮静法について

静脈内鎮静法は、麻酔の専門医により、点滴を使用して血管内に鎮静薬を投与する方法です。 鎮静薬は、手術中の口をあけたままの状態でいるつらさや、手術への恐怖心、緊張感等を和らげるなど、精神的・身体的ストレスの軽減を目的として用います。

麻酔医が、血圧や心電図・血中酸素飽和度を管理して行うので、高血圧や心疾患をお持ちの方も、安心して治療が行えます。

手術中、患者さんが寝てしまったり、こちら側の呼びかけに対して答えられる程の軽い眠りであったりなど様々です。 患者さんの体調により、お薬の効果に差がでますが、手術の内容にも合わせて鎮静薬を調整し、実際は2時間に及ぶ長い手術が、30分程度で終わったように感じられます。

手術が終わったら、寝起きの寝ぼけた状態から覚めて、思考が明瞭になり、運動機能のチェックをして、その日のうちに帰宅していただけますので、入院の必要はありません。

お薬の作用で、一時的に反射神経が鈍る事も考えられるため、乗り物の運転（車・バイク・自転車）は１日控えていただきます。